登山 初心者


  • 登山の装備

レスキュープーリーで引き上げの練習!

先日注文しておいたプーリーが3つ届き、早速練習をしてみました。
 

 

そもそもプーリーとは何かと言いますと、
 

 

 

 

滑車
 

 

 

 

の事です。
 

 

プーリーは特にレスキュー隊が必要とする道具で、山岳地帯の岩場などで動けなくなくなったり宙ずりになった人を
 

 

 

 

軽い力で安全な場所に引き上げる
 

 

 

 

為にあります。
 

 

 

 

プーリーは滑車の直径が大きい程軽く引けます。
 

 
 

 

しかし、レスキュー隊の持っているプーリーは大きな物で、普通の登山では使うか使わないか分からないそんな大きな物を重いので常備できません。
 

 
 
 
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190022
 
 
 

 

そこで今回買った物の重さは、
 

 
 

 

一個63g
 

 
 

 

と非常に軽いです。
 

 
 

 

42gの軽量プーリー

 

 
 

 

そこで今回は

1分の1
2分の1
3分の1
7分の1

という倍力システムを練習してみました。
 

 
 

 

この倍力システムについては、
 

 

「ロープレスキューの練習!」
 

 

という項目で説明したありますので、そちらをご覧下さい。
 

 
 

 

引き上げシステムと補助ロープ、プーリーの必要性

 

 

ロープなどの特殊な道具は
 

 
 

 

普通の登山道を歩いている分には必要がない
 

 
 

 

と思われている方も多いのではないでしょうか?
 

 

しかしながら、単に登山道と言っても険しい登山道や、
 

 
 

 

崩壊状態にある登山道も多々存在します。
 

 
 

 
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以前、谷川連峰の
 

 
 

 

中ゴー尾根
 

 
 

 

というあまり人が使わない登山道を使って下山した事がありました。
 

 

その登山道は傾斜がきつい場所が多く、岩も剥がれやすく滑りやすい場所でした。
 

 
 

 
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私は単独登山でしたので、
 

 
 

 

他に人はいません。
 

 
 

 

登山道の中盤頃を過ぎた時でしょうか。
 

 

急な岩場に鎖ではなく、トラロープが付いています。
 

 

私はそのトラロープを伝って3~4mの岩場を下りましたが、傾斜が緩くなっている場所で
 

 
 

 

足が滑り尾根から落ちてしまいました。
 

 
 

 
081990
 

 
 

 

私が落ちたのはほんの1mくらいでしたが、その斜面は70~80度くらいの傾斜が10mくらい続いていました。
 

 

私の落ちた姿勢は
 

 
 

 

頭が逆さまで、足が上の体勢でした。
 

 
 

 
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運良く、その斜面には太い灌木が密集しており、私は灌木に体が絡まったおかげで10m下にまで落ちる事はありませんでした。
 

 

何とか自力で灌木を掴み、尾根まで登り返しましたが、あのとき私を支えていた灌木がもっと少なかったら、登り返そうと姿勢を立て直した時に更に下にまで落ちてしまったかもしれません。
 

 

そのときは私一人でしたが、2人以上のパーティで、ロープを持っていたら上からロープで引き上げる事もできたでしょう。
 

 

ロープで引き上げてもらえたら
 
 

 

 

自力脱出よりもより安全
 

 
 

 

なのは間違いありませんでした。
 

 

それに、中高年で登山経験の少なく、筋力の弱い女性があの様な急斜面に落ちてしまったら恐らく
 

 
 

 

パニックに陥ってしまう事もあり得ます。
 

 
 

 
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パニックに陥ってしまったら更に状況が悪化する事も予想されます。
 

 

30代の男性の私でもあの斜面を登り返す事はかなりの腕力が必要だったので、筋力の弱い女性には自己脱出はできないと思います。
 

 

あのとき私はどこにも怪我を負う事はありませんでしたが、
 

 
 

 

足を骨折してもおかしくはなかった
 

 
 

 

と思っています。
 

 
 

 
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  • 友人は骨折した!
  •  

     

    これは私の友人の話ですが、まだ雪の残る5月の
     

     
     

     

    南アルプスを一人で登山
     

     
     

     
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    に行った時の話です。
     

     

    友人が登山道を歩いていて標高が高くなると雪が現れ出しました。
     

     

    雪で登山道が埋まっていてこれ以上登ったら危険と判断し、引き返す事に。
     

     

    引き返して行く最中で急斜面に足を取られ、数m滑落してしまったそうです。
     

     

    友人が斜面を滑落している最中に
     

     
     

     

    ボキッと音がして足が折れた
     

     
     

     

    のです。
     

     

    その後、足を引きずりながら自力で下山したそうです。
     

     

    このように山では1m落ちただけで足首をねんざしたり、数m落ちただけで足を骨折する事もあり得ます。
     

     

    友人が滑落した場所はそれほど傾斜がきつくはなく、自力で登り返す事ができましたが、更に傾斜が強い場所で折れた足でその斜面を登り返す事が出来ない場合はどうでしょうか?
     

     

    仮に補助ロープがあれば怪我をした人を
     

     
     

     

    安全な場所に引き上げる事もできるのです。
     

     
     

     

    1対1を覚えましょう!

     

     

    山と渓谷社の登山技術全書「セルフレスキュー」
     

     

    という本では一般登山でもロープを持って行く事を推奨しています。
     

     
     

     

    セルフレスキュー

     

     
     

     

    この本のみならず、引き上げシステムにはプーリーがなくてもカラビナのみで代用できると書かれている本がありますが、プーリーがあるのとないのでは、使う力が全く違います。
     

     
     

     

    一番シンプルな1対1
     

     
     

     

    というシステムで重さが16キロの鉄球2個を引き上げるのにプーリーなしでカラビナに直接ロープをかけて、どんなに頑張ろうが何をしようが、
     

     
     

     

    1センチも持ち上がらない
     

     
     

     

    のに対し、プーリー有りでは
     

     
     

     

    ぐいぐいといとも簡単に持ち上がった
     

     
     

     

    のです。

    これは逆を言えば、プーリーが一つあれば
     

     
     

     

    自分の力以上の力が出せるという事です。
     
     
     

     

    32キロの重さですら持ち上がらないのですから、これでは実際の人間は持ち上がりません。
     

     

    ですので、私はロープなどの装備の他に
     

     
     

     

    プーリー
     

     
     

     

    も一つ追加する事をおすすめします。
     

     
     

     

    42gの軽量プーリー

    クライミングメーカーのペツルのプーリーです。非常に軽く、値段も手頃ですが、このプーリーは引き上げても引き上げた分だけロープは止まってくれません。つまり、「引き上げ続けなければならない。」のです。
     

     

     

     

    引き上げた分が戻らないプーリー

    このプーリーは「セルフジャミングプーリー」と言って、ロープをプーリーに通してから写真にある「ギザギザ」の金具を下に降ろすだけで、引き上げている最中手を離しても自動的にロープがロックされ、引き上げた要救助者は落ちて行きません。ロープを止めるには「プルージックノット」という結びで止まりますが、これにはコツが必要で、日常的に練習をしなければできません。緊急事態では焦っている事が予想され、できるだけシンプルで確実な道具がより安全な救助につながります。
     

     

     

     

    仮に岩場でザックをロープで引き上げてもらってから空荷で登りたい時にプーリーが一つあれば、ザックも簡単に引き上げられて
     

     

    体力の消耗を防ぐ事が出来ます。
     

     
     

     

    まずは1対1を覚えましょう。
     

     
     

     

    セットの仕方は簡単です。プーリーに単純にロープを回して要救助者の反対側のロープを引くだけです。
     

     

    これは最も力が必要なシステムですが、
     

     
     

     

    システムが簡単、間違えにくい、少ない装備で済む、引き上げの時間も早い
     

     
     

     

    という利点があります。
     

     

    とりあえずはこれを覚えておけば十分でしょう。
     

     

    1対1は一度練習すれば忘れる事はないと思います。
     

     

    ロープワークは登山に行く前に十分練習をしてから実際に行いましょう。
     

     

    ロープワークは操作を間違えると逆に
     

     
     

     

    更に状況を悪化させたりする可能性がある
     

     
     

     

    のです。
     

     
    この引き上げシステムの具体的なやり方と、必要な道具は後ほど別の項目で説明致します。
     

     
     

     

    プーリーを使った練習風景

     

     
     

     
    アンカー

    スリングという輪っか状のヒモを頑丈な場所にかけ、そこにカラビナをかけて支点にする。
     

     
     

     
    プーリーなし 1対1の全体

    プーリーなし。1対1の引き上げシステムの全体。左側の16kgの鉄球2個を重りとする。
     

     
     

     
    プーリーなし アンカーのカラビナ

    このようにロープを直接カラビナに通します。
     

     
     

     

    1対1の全体

    プーリー使った1対1のシステムの全体。
     

     
     

     
    1対1 引き上げられた鉄球

    プーリーなしでは全力で引いても1センチも持ち上がらなかったのに対し、32kgの重りは簡単に引き上げられた。
     

     
     

     
    アンカーのプルージック

    私の買ったプーリーは、「セルフジャミングプーリー」ではないので、プルージックというロープワークでロープを引き止めます。しかし、欠点はコツ覚えないとロープが止まらない時があり、1〜2回形だけ練習したとしても体得できるものではありません。プルージックをセットする時間も必要で時間もかかりますし、道具も必要です。
     

     
     

     
    プルージックが締まっている様子

    プルージックがメインのロープによく絡まり、引き止められている。このプーリーは「プルージック巻き込み防止」機能が付いたプーリーだが、プルージックで使うロープの径が細かったりするとロープと共にプーリーの滑車内にプルージックが巻き込まれてしまうので、繰り返しの練習が必要だ。
     

     
     

     

    3対1 全体

    2対1のシステムの全体。プーリーを二つ使う。ここから先のシステムは複雑になるので、1対1のシステムを十分練習して体得してから覚えたい。
     

     
     

     
    2対1 アンカーと上のプーリー

    2対1のアンカーとプーリー。
     

     
     

     
    2対1 鉄球のプーリー

    2対1は引き上げる対象にもプーリーが必要になる。
     

     
     

     
    3対1 引き上げられた鉄球

    簡単に引き上げる事ができた。
     

     
     

     

    3分の1 全体

    3対1のシステム全体。このシステムにもなるとより複雑で、道具も多く必要。システムをセットする時間も必要である。覚えなくても良いという事はないが、とりあえずは1対1を十分練習してから取り組みたい。
     

     
     

     
    3対1 タイブロックのプーリー

    3対1のシステムの場合、プルージックか「タイブロック」という特殊な道具を必要とする。
     

     
     

     
    3分の1 引き上げられた鉄球

    3対1で引き上げられた鉄球。
     

     
     

     

    7対1の全体

    プーリーが3つあるので、4対1、5対1、7対1というシステムが構築可能で7対1をやってみたが、全く旨く行かずに良く引き上げられなかった。理屈で知っていたとしても、実際に出来なければ全く意味がない。これからも何回も練習していかなる状況でも対応が出来るように繰り返して練習したいと思う。
     

     
     

     


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